犬の譲渡条件、厳しくて当たり前。
犬を飼うと決め、保健所などから譲渡してもらおうとしても、そう簡単ではありません。「かわいい!」「かわいそう!」だけで飼ってしまえば、お互い不幸になってしまいます。
自治体によるのかもしれませんが、保健所や愛護センターでも、そう簡単には譲渡してくれません。まずは飼育するための講習を受けたのち、家庭や飼育環境などと照らし合わせ面談を行います。そして、その犬を幸せにするという、誓約書を提出し、トライアルを経て、晴れて譲渡されるのです。
NPO法人の愛護施設だともっと厳しく、飼い主の年齢制限や独身、同棲者への譲渡の禁止、避妊手術の確約、室内飼いを条件にするなど、細かな約束事があります。厳しいと思うかもしれませんが、やっと救われた命です。今度こそ、幸せになってほしいと強く願う気持ちからでしょう。
「タダだし、可愛いから、もらう」という、無責任な飼い方で、かわいそうなワンコを増やしてはいけませんね。
ヨーロッパでは、犬を飼うにあたっての資格制度があり、受講すると飼育が容易ではないことに気づき、止めてしまう人も多くいるそうです。
家族として迎え入れるということは、そのワンコの一生を引き受けること。
そう簡単なはずは、ありません。
はやく、日本でも導入され、不幸な犬たちがいなくなることを強く望みます。